全身脱毛が流行っていますが、ほとんどの方がエステサロンの「フラッシュ脱毛」を選びます。
なぜエステサロンでフラッシュ脱毛をする事を選択するのかと言いますと、「美肌効果」があるという事と、「料金が安い」、「痛みが少ない」と言う理由が多いみたいです。
しかし、フラッシュ脱毛の原理を理解して全身脱毛をはじめている人は少ないと思いますので、これから全身脱毛をはじめる方や既に始めているがフラッシュ脱毛の原理を理解していないと言う方の為に、フラッシュ脱毛の原理について解説していきたいと思います。
フラッシュ脱毛の原理について
フラッシュ脱毛の原理を簡単に説明しますと、脱毛したい箇所に専用のジェルを塗布して、その上から特殊な光を照射する事で、毛根(毛乳頭・毛母細胞)にダメージを与えて脱毛効果を得ると言う方法です。
なぜ、この光で毛根が刺激されるのかと言いますと、フラッシュ脱毛で使用している光はただの光ではなくて、「メラニン色素(黒色)」に反応するようにできているからなのです。ですから、肌を刺激することなく毛根だけを刺激する事ができるのです。
こうする事で、現在生えている毛の毛根と毛の元となる毛乳頭や毛母細胞が死滅して、毛が自然と抜け落ちてしまうのです。これがフラッシュ脱毛の原理なのです。
しかし、1回の施術で完全に毛が生えてこなくなる事は無くて、何度かに分けて光を照射する必要があります。これはフラッシュ脱毛に限った事では無くて、医療機関で行われているレーザー脱毛でも同じことが言えます。
では、何度ぐらいフラッシュ脱毛の施術を受ければ、完璧なツルツルの肌になるの?と思われると思いますが、この質問に関しては「人それぞれ異なる」としか言いようがありません。
毛質や毛量にもよりますし、肌質、体質なども関係してきますので、一概にどれぐらいの期間で完璧にツルツルになるとは言い難いものなのです。
因みにですが、早い人だと約半年ほどでキレイになると言われていますし、遅い人だと3年以上かかる場合もあるのです。
フラッシュ脱毛の流れ
それでは、フラッシュ脱毛の流れについて以下で解説していきたいと思います。
ただし、あくまでも一般的なフラッシュ脱毛の流れになりますので、サロンによっては異なる場合もあります。
光を照射する前の毛
まずは光を照射する前の毛の状態について説明します。
フラッシュ脱毛の効果を最大限に得る事ができる毛の状態は「成長期」にある毛です。成長期の毛は、毛細血管などから栄養を受け取り毛根が太く元気な状態です。
その元気な毛根には光を吸収しやすいメラニン色素が多くある状態なので一番効果がある状態なのです。
そして毛の周辺には、毛の成分の元となる毛母細胞と毛乳頭があります。
フラッシュ脱毛で光を照射
上記のような成長期にある毛に光を照射していきます。フラッシュ脱毛は、2種類ありますが、どちらも原理は同じなので、今回は「インテンスパルスライト」で説明させていただきます。
インテンスパルスライトの光を照射する事で、「毛母細胞・毛乳頭(毛包)」に熱を与えていきます。
この光を照射する事で、毛母細胞や毛乳頭はタンパク変性と呼ばれる現象を起こし死滅してしまいます。
そして、毛の成分が死滅した事で毛自体も老廃物となってしまい、成長する事はなくなるのでしばらくすると自然と抜け落ちてしまうのです。
この毛が自然と抜け落ちる期間は、一般的に「1~2週間」と言われています。
毛の再生
一度抜けてしまった毛なのですが、毛穴の中で新しい毛母細胞が再生し始めます。そして、数週間後には新しい毛が生えてきます。
しかし再生される毛は、以前のように太くて健康な毛ではなく、少し痩せ細ったような毛が生えてきます。
再び光を照射
毛が再生されてくると、再びインテンスパルスライトを照射して、毛根を刺激して毛母細胞や毛乳頭死滅させていきます。
そして、また1~2週間後には毛が抜け落ちます。
このように何度も繰り返し光を照射していく事で、毛の元となる毛母細胞や毛乳頭が全て死滅してしまい、いずれは毛が再生されなくなってしまうのです。
毛母細胞が完璧に死滅すると、毛穴も自然と収縮し目立たなくなって、キメ細かいキレイな肌が手に入るのです。
ですから、肌への刺激はほとんどなく毛根だけを刺激する事ができるので、肌に一番やさしい脱毛方法と言えるのです。
また、肌への刺激がほとんど無い為、敏感肌の方でも安心してフラッシュ脱毛の施術を受ける事ができるのです。